デリバリーと出前のバイク
2020年 07月 23日
どうも、伍長ネリマニョンです。ご覧いただきありがとうございます。
またジワリジワリとウィルス感染者数が増加しています。先行きが見えない中で増加する事ほど
怖いことはありません。今できる事、手洗い・うがい・気遣いの距離をしっかり守っていきましょう。
こんなウィルス禍の中で何かとありがたいのが、宅配サービスやデリバリーサービスですね。
新旧入り混じっていろいろやっています。新しいサービスがどこまで拡大できるかが、ちょっと気になる
ところですが、これからの社会でこのサービスを抜きに、商売は成立しないところまで到達してるかと
個人的には考えています。是非全国をカバーできるような整備をどんどん進めていってほしいと思います。
デリバリーサービスといえばなじみ深いのが『ピザ』って方、多いと思います。とはいえある程度の
都市部でないとエリアに入らないので、お願いしたことが今まで一度もないという方も同様に多いと
思います。むしろ『出前』ならば何らか頼んだことあるよって方が圧倒的に多いのではないでしょうか?
チェーン店は無くても、古くからやっている近所の店が出前をしてくれる。全国津々浦々で出前の光景は
よく見かけます。いろいろな違いはありますが、今回は『運ぶバイク』の違いについて記事を仕立てます。
ピザ屋さんが一番よく使うバイクとして知られているのが『ホンダ ジャイロ キャノピー』です。
三輪バイクの後ろがトランクのようになっていて、お店の名前が入ったトランクの中にピザ入れて
デリバリーしている光景はお馴染みです。運転席にはバイクには珍しく『屋根』と『前窓』が付いており
多少の雨風ならしのげる、なかなか快適な一台です。おまけに密閉式のトランクは水濡れの心配も
少なく、焼き立てアツアツのピザを運ぶにはうってつけの一台と言えましょう。普段使いでも良さそう
なものですが、実際のところそうでもないんです。意外に不便な点も多かったりして・・・。
他方の出前とくれば『ホンダ スーパーカブ』一択ですね。スクータータイプの別車種もありますが
まだまだカブの独壇場ともいえましょう。荷台に独特な形の『出前機』を取り付けて運びます。昔ながらの
岡持ちをそのままくっ付けられる出前機もあり、寿司・そば・うどん・天ぷら・弁当・・・とにかく
運ぶもの・お店を選びません。『トゥロロロロォォン!』という独特なエンジン音も『出前』感を
盛り上げてくれます。昭和生まれのバイクで今も現役なのがスゴイです。仕様はちょっと違いますが
郵便バイクや新聞配達のバイクもほとんどがカブです。しかし未だ現役って・・・代替品はないの?
ピザ屋さんのジャイロで出前はたまに見かけますが、郵便や新聞ではめったにいません。なんででしょう?
実はジャイロ、新車価格でカブの倍以上のお値段なんです。そして三輪という特殊な構造ということも
あり、日々のメンテナンス費用が割高になります。さらに結構車体自体が重いので、荒れ道や雪道に
実は弱いのです。都市部ではカブに比べて運転がラク、三輪なので安定感抜群なんですが、意外に郊外
では弱点が目立ってしまうバイクのようです(あくまで個人の見解です)。
もう一方のカブは昔からの機構が使われているので、運転操作に少し慣れが必要なのと、装備はホントに
シンプルなので快適装備など一切なく、現代ではかなりスパルタンなものに見えてしまうかも知れません。
しかし元々の価格が普通のスクーターとほぼ同価格帯、自転車の作りによく似た部分が多いので
メンテナンスも非常に楽で、しかも安い。そして車体はとても軽い。ゆえに燃費が途方も無く良いです。
『故障かな?』と思ったらガス欠だったというコトもよく聞く話で、いつ燃料入れたか忘れるくらい
低燃費なんです。余談ですが、ちょこちょこっとイジってやると結構速くすることもできるんです。
私はどちらも仕事で使っていたことありますが、個人的に仕事の相棒ならばカブの方が良かったです。
操作と装備に慣れてしまえば『一生モノ』として使える丈夫さと信頼感があります。別売りではありますが
バイク装備としてはかなり珍しい『タイヤチェーン』もあるんです。『届けるだけしかできませんが・・・』
そのシンプルさの向こう側には『必ず届ける』強い意志さえ感じられます。それが日々の簡単な手入れ
だけで使い続けられる・・・日本の出前文化を支えるバイクは『究極の道具』でもありますね。
日々進化するサービス、始める事よりも広めて続けて行くこと。カブのような強い意志でいて欲しいです。
『とあるネリマニョン人の進化論(仮)』はまだまだ続きます!
by neri-magnon
| 2020-07-23 23:15
| メカメカしいコト